Yunotsu, Shimane
温泉津(ゆのつ)とは
温泉津(ゆのつ)は、島根県大田市の日本海側にある温泉と港の町です。中世から石見銀山の外港として発展し、世界遺産の構成資産となる港町と、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並みが残っています。
読み方と場所
「温泉津」は「ゆのつ」と読みます。所在地は島根県大田市温泉津町です。日本海に面した港と、その奥の谷筋に延びる町並みから成ります。
このページでは町の基本情報を扱い、鉄道やバスの時刻、主要都市からの所要時間は掲載していません。交通情報は利用日が決まってから、交通事業者の最新情報をご確認ください。
温泉地と港町
温泉津は、中世から続く温泉のある港町です。港付近には廻船問屋、谷の奥には源泉を中心に温泉旅館や浴場が集まり、港と温泉の両方が町の成り立ちに関わってきました。
石見銀山との関係
温泉津は中世から石見銀山の外港として発展しました。銀や銀鉱石を海へ運ぶための港町として、温泉津、沖泊、鞆ケ浦が石見銀山と結ばれていました。
2007年に世界遺産へ登録された「石見銀山遺跡とその文化的景観」には、鉱山跡や鉱山町だけでなく、街道と三つの港町も含まれます。温泉津は、その構成資産の一つです。UNESCOが示す構成資産 Yunotsu の登録範囲は36.6ヘクタールです。

歴史的な町並み
大田市温泉津の保存地区は、2004年7月6日、温泉街として日本で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区へ選定され、2009年12月8日に追加選定されました。文化庁のデータベースでは、保存地区の種別は「港町・温泉町」、面積は36.6ヘクタールとされています。
文化庁の区分上、「温泉町」として国選定を受けた重要伝統的建造物群保存地区は、温泉津が全国で唯一です(2026年8月20日確認)。これは、温泉津が日本で唯一の温泉街であるという意味ではありません。
道路と水路からなる町の骨格は、1692年の町屋敷絵図とほぼ同じとされています。現在の町並みでは、1747年の大火以降、江戸末期から昭和初期にかけて建てられた町家を中心に、温泉旅館、寺社、土蔵、洋風建築などを見ることができます。
古い建物がすべて同じ時代に建てられたわけではありません。異なる時代の建物が残り、町の変化を伝えていることも温泉津の町並みの特徴です。
温泉津焼
温泉津では、江戸時代の宝永年間に窯が開かれたと伝えられています。水がめなどの実用陶器がつくられ、温泉津港から各地へ運ばれました。
現在は、温泉津やきものの里・やきもの館で、登り窯、温泉津焼に関する資料、陶器の販売、創作体験が案内されています。営業日と体験の実施状況は公式サイトをご確認ください。
現在の温泉津でできること
温泉津では、歴史的な町並みと港を歩き、共同浴場で温泉に入り、温泉津焼の歴史や現在の作品に触れることができます。
施設の営業、催事、公演、交通機関は日によって利用できない場合があります。本サイトでは「いつでも必ず体験できる」とは表現せず、判断に必要な公式の確認先を案内します。
情報源と確認日
このページの主な根拠は次のとおりです。
- 文化庁・国指定文化財等データベース「大田市温泉津」↗
- 文化庁・日本遺産ポータル「温泉津町重要伝統的建造物群保存地区」↗
- 大田市「町並み保存」↗
- 石見銀山世界遺産センター「港町温泉津の景観と変遷」↗
- UNESCO World Heritage Centre「Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape」↗
最終確認日:2026年8月20日